白馬マイスタツアー「日本名水百選姫川源流・親海湿原ネイチャーウォーク」

白馬マイスタツアー「日本名水百選　姫川源流・親海湿原ネイチャーウォーク」

雪解けが進むと、春の訪れを待ち侘びた花々が一斉に咲き出す場所が姫川源流自然探勝園と親海湿原（およみしつげん）。長野県自然環境保全地域指定にもされている場所です。白馬マイスターツアーでは園内を知識豊富な地元ガイドと共に巡ります。

自然園入り口すぐには案内看板があり、その時期に咲く花やコースの案内が記載してあります。ぜひ散策前に目を通してみてください。ガイドの丁寧な解説も加わり、より一層散策を楽しむことができます。

入り口すぐに咲くムラサキケマン。

ガイドお手製の図鑑は大変わかりやすく、その知識の豊富さに改めて驚きました。村指定天然記念物「ギフチョウ」と「ヒメギフチョウ」の資料。本州特産種、黄と黒のダンダラ模様をもつ「春の女神」と呼ばれる美しい蝶です。白馬村は、ギフチョウとヒメギフチョウが混生している全国数か所のうちの一つとなっています。運が良ければ出会えるかもしれませんね。

親海湿原は標高750mにもかかわらず、亜高山帯から高山帯にかけて生息する低層・高層の湿原植物が大変豊富です。1周約20分の遊歩道は、木道やチップ舗装で整備され、散策しやすくなっています。５月には標高の高い湿原にだけ育つ植物で､真っ白な絨毯を引いたように群生するミツガシワが広がることで有名ですが、残念ながら今年は霜の影響で多くの花を見ることが出来ませんでした。

黄色に美しく輝くサワオグルマももう少しすると多くの花が咲きそうです。５月下旬から６月にかけて様々な品種の花々が咲き始めそうです。花は少なくとも、新緑の山々を眺めながらゆったり過ごす時間はとても心地が良く、贅沢な時間を味わえます。

ウスバシロチョウ

親海湿原を一周し、姫川源流へ。

姫川源流周辺にはニリンソウが一面に咲き大変見頃を迎えていました。小さく白い可憐な花があたり一面に咲きとても綺麗です。山菜の女王コシアブラ、シラネアオイなど山野草が豊富にみられます。

道にはリスが食べた胡桃の殻がいたる所に落ちていました。

ガイドに教えてもらわなければ、見落としてしまう一面ですね。

ここの涌き水を源とする姫川は、58kmの距離を国道148号線と並行して流れ、新潟県は糸魚川市の河口から日本海へと注いでいます。国道沿いに大きな河川の源流が見られるのは、全国的にもまれと言われています。水深が増すとセキショウモやエビモなどの沈水植物が清流の中に繁茂し、その中に岩魚の泳ぐ姿を見ることができます。姫川源流は「日本の名水百選」にも指定されています。