八方池山荘までゴンドラやリフトを利用して登ることができ小さいお子様や初心者、上級者までもが楽しめる唐松岳。
山頂では標高2.696m地点より北アルプスの雄大な山々を360度展望できることから人気の登山コースです。
唐松岳は日帰りでも楽しむことが出来ますが、今回はゆっくり時間を使い『山小屋に泊まって山頂でご来光を拝む』という登山ビギナーコースのレポートです。
8月中旬はしばらく雨の続いていた白馬ですが、ようやく朝から晴れの日が。山の天気予報を確認し登山決行。今日がチャンス!とばかりに八方へ上るお客さん達で賑わっていました。
ガスが多い日でしたが、風が吹くと時々晴れ間が覗き気温的にも過ごしやすく快適。
10:30八方池山荘出発。
高山植物たちもまだまだたくさん咲いていて、色々なところに目が止まります。
11:25八方池に到着。
山々を眺めながらお昼を食べる人、写真を撮る人達など沢山のお客さんで賑わっています。
残念ながら白馬三山には雲がかかってしまっていましたが、不帰ノ嶮はきれいに出ていました。
お腹が空いてきた時間だったため、八方池で軽食をとりつつ30分程小休憩。
時折吹く風も段々と秋らしくなりヒンヤリとしてリフレッシュできました。
11:50唐松へ向けて出発です。八方池より先は登山道となり、登山装備が必要となります。
八方池までのトレッキングのお客さん達はここで引き返します。
ちなみに唐松岳までの道のりでトイレがないため要注意です。第二ケルン(息ケルン)の手前のトイレで済ませておくのがベストかと。
唐松への入口。岩がゴツゴツした道がしばらく続きます。
ヒンヤリ心地の良い風でガスが流されるときれいな山々が現れました。絶景を見ながら歩いているとストレス発散!斜面を見ると、上にも下にも高山植物たちが沢山咲いていてとても綺麗です。
開けていたところから木々に覆われた道に入りしばらく歩きます。
12:40扇雪渓に到着。ここまでの所要時間約50分。
雪渓の前に大きな岩がゴロゴロ。座ってしばらく休憩ができるスポットで沢山の方達が休憩をとっていました。
雪渓を上から見るとこんな感じ。トレッキングとしてここまでを目標に来られている方もいらっしゃいました。水分補給をして先へ進みます。
一段と景色が開け、ハイマツの中を進むと小高い山のてっぺんにちょこんとケルンが見えます。
13:10丸山ケルンに到着。少しガスが多くなってきました。
山荘まであと少しというところで迂回ルートが通行止め。急な岩場を登って先へ進みます。下山されてくる方たちとすれ違うのが大変な場所ですが、ゆっくりと、譲り合って安全に。
14:10唐松岳山頂と山荘への分岐に到着。到着したころからガスが多くあたりは真っ白に。
翌日の楽しみに唐松岳山頂へは登らず、そのまま山荘へ向かいます。
真っ赤な壁がとても目立つ唐松岳頂上山荘。基本的に予約なしで宿泊が出来ますが、シーズン中は大変混み合うとのことでしたので事前に確認しておくことをおススメします。
この日は土曜日ということもあって登山客の方達で大賑わい。
山荘の下にはテント場も。この日も山荘は大変混み合っているということで、部屋の中もこのスペースにこの人数?!という状態でしたが、相部屋になった方たちと色々な話が出来て有意義な時間を過ごすことが出来ました。多くの方は唐松に一泊して五竜岳を目指すプランで宿泊しているようです。
▲唐松岳頂上山荘より転用。▲
山荘の部屋の様子です。左が相部屋。なんと事前予約をすれば右の個室利用もできます。
こちらは食堂。▲上記の部屋と食堂の写真は唐松岳頂上山荘HPより転用http://karamatsu.jp/information.html
肝心の食事の写真を撮り忘れてしまいましたが、山荘に泊まった人だけのお楽しみということで…。
食後はゆっくり過ごし、消灯。
4:30山荘を出て唐松岳山荘を目指して出発。が、外に出てみると大荒れの天候。土砂降り、風速10mという状況。
山頂へ行くのは諦め、山荘裏山や山荘横の五竜・八方の分岐地点でシャッターを構えていましたがガスが多く一面真っ白で太陽の姿は見えず…。5:30ただただ寒い。
ようやく雨は上がりました。強い風が吹く中6:00頃より五竜へ向かう方達の姿。朝焼けに浮かぶシルエットがかっこいいな…と眺めつつ一枚。
悪天候のため五竜登山を諦めて下山される方も。無理せず自分のレベルで行けるところまで、は大事だと痛感しました。
太陽が昇り明るくなってきてもあたりは引き続きガスで覆われ真っ白。山が何も見えない…。
相部屋で仲良くなったお客さんも五竜は諦めたということで、天候が回復してきたところで7:30一緒に唐松岳山頂へ向かってみました。
途中、高山植物の女王コマクサの姿も。山荘から頂上までは20分ほどで到着。真っ白で何も見えず…
時折雲が流れて太陽が顔を出しますが、またすぐに隠れてを繰り返していました。
山頂を堪能し下山、山荘へ戻りモーニングコーヒーをいただきました。
時間をかけてドリップして入れてくれる山の上のコーヒーは特別美味しく感じます。
裏表に雷鳥の親子が描かれたカップは山荘の売店でも販売していました。
登山の記念にうれしいですね。山荘でゆっくりしてしまい、9:00山荘を出発し八方へ下山しました。
唐松から少し離れると、ガスが晴れ天候に恵まれた中下山することが出来ました。
12:00八方池山荘到着。下山は長い休憩を取らなかったため3時間かからない程でした。
ご来光を拝むことは出来ませんでしたが、山小屋で素敵な出会いや経験をすることができ大満足で帰路につきました。日曜日も八方池は天候が良く、多くのお客さん達で賑わっていました。
次こそはご来光を拝みたい!またチャレンジしたいと思います。
▼今回の登山工程▼
10:30八方池山荘発⇒11:25八方池着(所要時間55分)
休憩(30分)⇒11:50八方池発⇒12:40扇雪渓着(所要時間50分)
13:10丸山ケルン着⇒14:10唐松岳頂上山荘着(所要時間60分)計3時間30分程
唐松岳山荘の詳しい情報はこちら▼http://karamatsu.jp/information.html▼
登山ルートや所要時間はこちらを参照▼http://www.vill.hakuba.nagano.jp/green/tozan_trekking/model_access.html▼