夏が始まる!白馬最高峰【白馬岳】登山。

夏が始まる!白馬最高峰【白馬岳】登山。

関東甲信地方の梅雨明けとともに白馬村グリーンシーズンも本格的に始まります。今回は白馬村最高峰、残雪と高山植物の白馬岳登山最新情報のご案内です。

【事前準備】
1、山小屋の予約と備品の確認
新型コロナウイルス感染症拡大予防に伴い、宿泊人数の調整が行われております。山小屋宿泊には事前の予約が必要となりますのでご注意ください。またシーツや枕カバーに関してはご持参頂く必要がある場合があります。(山小屋で販売している場合あり)。宿泊時の宿長なども事前ダウンロードが可能な場合がありますので、山小屋サイトを必ずご確認ください。

白馬館(白馬山荘、五竜山荘、猿倉荘、白馬鑓温泉小屋、白馬尻小屋(2021営業休止)ほか。
白馬村振興公社(白馬岳頂上山荘、天狗山荘、八方池山荘)
唐松岳頂上山荘

2、登山届けの記入。(登山口には準備がありますが、事前にダウンロードして記入しておくと入山がスムーズです)
登山届け(白馬村観光局公式サイト)

 

【2021/ 7月18日】
04:30  猿倉荘(白馬岳登山口)登山者は41歳と11歳。
簡単な準備運動&登山届け提出を行い、いざ出発!

猿倉山荘横の山道から少し入ると、砂利道の歩きやすい道が続きます。まだまだ先は長いので、はやる気持ちを抑えながらペースを抑えて進んでいきます。樹々の緑と鳥の声が爽やかな登山の始まり。

砂利道の終点【御殿場】からはいよいよ登山開始の登山道が始まります。木道や岩の道を一歩一歩確実に。そして、猿倉荘出発から約1時間、白馬大雪渓の入口になる白馬尻に到着。岩にはウェルカムメッセージがあり、白馬大雪渓から吹いてくる冷涼な風に癒されました。しばし休憩。

通常ではここに白馬尻小屋がありますが、2021年は休業中でした(2022年も休業となります)。トイレなども利用できないので猿倉荘にて済ませておく必要があります。

白馬尻〜白馬大雪渓入口までは約15分ぐらいでした。広がる白馬大雪渓に圧倒されつつ、ここでアイゼン(簡易4本爪)装着。硬い雪と急登箇所にも対応できるようアイゼン必須。チェーンスパイクは急登箇所に対応できない場合があるので要注意です。レンタルアイゼンもありますので、【白馬 アイゼン レンタル】で検索してみて下さい。落石対応の為のヘルメットも準備万端。

 

広がる白馬大雪渓、ここは落石注意箇所なのでなるべく早く通り抜けたいです。上部を確認しながら登山再開。雪渓上はルートが赤いベニガラでしめしてありますのでルートに沿って歩きます。

上部写真の中段ぐらいに見える大雪渓上部まで登ると、下部写真のような更なる続きが広がります。涼しい風が吹きけ、歩きやすいですが、さすが日本三大雪渓!スケールとその距離に圧倒されます。

振り返ると今まで登って来た道が。だんだん雪渓の終着点も近づき、道半ばですが達成感に包まれます。大雪渓最終・ 葱平(ねぶかっぴら)付近は現在(2021/7/18)は急登で、最後まで気が抜けない雪上歩きでした。

葱平(ねぶかっぴら)でアイゼンを外し、小雪渓までの登りに入ります。ルート上は斜度があり、登る事に一生懸命・・・・写真撮り忘れました。また、大雪渓後のアイゼンを外す場所は比較的狭いので、周囲に気をつけて、譲り合いの精神で。

小雪渓はステップが切ってありましたが、ここもアイゼン必須。一歩一歩慎重に。大雪渓側は斜度があり、ドキドキの小雪渓横断です。

小雪渓横断!ここから見下ろす白馬大雪渓は、今まで登って来たルートを一望でき、達成感を味わう事ができました。

ここからは一気に山頂へ向かいます。高山植物も一気に増え、空がどんどん近づいてくるような感覚に。標高が上がるにつれ空気も薄くなるので、息が切れてきます。ただ、広がる高山植物や目の前に広がる雲、見え隠れする山荘に勇気づけられながら進んでいく事ができました。花の白馬岳。素晴らしいお花畑が広がり、足を止める機会も増えました。

10:00 白馬岳頂上山荘着
今日の宿泊は白馬山荘ですが、ここで一旦休憩。

休憩後、白馬山荘へ向かう前に少し周辺散策。目前に迫る白馬岳・杓子岳・白馬鑓ヶ岳の勇壮な絶景は最高でした。ここは白馬三山の白馬岳と杓子岳の間。

12:00 白馬山荘着
日本最大の山小屋で、設備も整った山小屋です。
事前に準備しておいた宿帳(ページ上部白馬館HPよりダウンロードできます)を提出してチェックイン。山荘へはなるべく早く到着できるようにスケジュール組みましょう。

そして白馬山荘ならではの絶景雲上レストラン【レストランスカイプラザ】で乾杯!もちろん、レストラン内や山荘内ではマスク着用でお願いします。隣席とのアクリル板などもあり、コロナ感染症対策もしっかりされていました。

当日の午後は雲が多く、視界も良くなかったので山頂へは翌日御来光時に向かうことに。。。時間はありましたが、山荘内の書庫(マンガなども)でくつろいだり、涼風を感じながら散歩したり、充実した時間を過ごす事ができました。

夕食:17:00

隣席との間隔を空け、同一グループで食事となりました。ボリュームがあり食べ応え十分!明日の下山のパワーを蓄えます。
*逆光が眩しいのでしかめ面になっているそうです。。

 

19:17 日の入り

山荘受付にはその日の【日の入り時刻】と翌日の【日の出時刻】が掲載してありました。日本海への真っ赤な日の入りに浸るひとときは、登山者のみが味わえる至高の時間。

21:00 一斉消灯
翌日の御来光に合わせて早めの就寝。消灯後に慌てないようにヘッドライト等身近に準備しておきましょう。
また、雲がなければ最高の星空を楽しむ事ができます!暗くなった空をぜひ見上げてみて下さい!
写真は3:00頃撮影したものです。

 

【2021年7月19日】
04:00 起床
御来光の時間に合わせて起床、山頂へ。

白馬岳登頂。

04:34
御来光。

言葉にならないほど、満たされ、達成感のある時間が流れていました。「白馬で一番高いところで見る朝日は最高だね」本人談。

 

今回は、猿倉〜白馬岳往復の2日間でした。ただやはり注意事項として、大雪渓の下りはスリップなども多いため、要注意です。アイゼンをつけていても、下山中盤の大雪渓下りは大変でした。ご自身や同行者のみなさんの体力に余裕を持って行程をたてましょう。

 

下山時は 6:00山荘出発〜10:00猿倉荘着 となりました。到着後、猿倉荘でのコーラは最高でした。黒い帽子に着いた汗が今回の登山を物語っていますね。お疲れ様でした。

さぁ、夏が始まります!みなさんも良い山旅を!

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