軽アイゼンの取り付け方を学んできました

軽アイゼンの取り付け方を学んできました

すでに今シーズンの登山計画はある程度決まっている頃でしょうか?
白馬村では「貞逸祭・白馬連峰開山祭」が5月の最終土曜日に毎年開催され、登山シーズンが始まろうとしています。
白馬連峰の登山では、白馬大雪渓では一年中、白馬乗鞍岳や五竜岳までの登山道でも初夏では雪が残っており、アイゼンが必要な場所があります。
そこで、取り付け方のわかりづらい4本爪の軽アイゼンの取り付け方を今回学んできました。
 
今回紹介する軽アイゼンは、①紐だけのタイプと②バックルのついているタイプの2種類。
 
まずは、紐タイプから

1.紐がついている方を内側し、軽アイゼンが土踏まずに来るように足をのせる。

2.長い紐を足の甲の上を通して外側のアイゼンの穴に通す。

3.かかとの後ろを回して、内側のアイゼンの穴に通す。
この時に一度ギュッと固定されるように紐を引っ張る。


4.再度足の甲の上を通して、かかとに回した紐に外側から入れる。
この「外側から入れる」はポイントです。内側から入れるとすぐに緩んでしまいますが、外から入れることによって結ぶときに緩みづらくなります。
また、外側のアイゼンの穴ではなく、かかとに回した紐に引っ掛けることにより、全体的に締まります。


5.最後に全体的に緩みをなくすようにギュッと引っ張り、足の甲の上で短い紐と長い紐を結びます。紐はぬれると若干伸びるので、ギュッと縛ります。

この時点でアイゼンが動いてしまうようだと歩いているうちに緩んでくるので、しっかりと固定されていることを確認しましょう。
 
 
 
次に、バックルタイプ

1.こちらはバックルがついている方が内側になるように置きます。
先に余裕を持たせてベルトを通しておきます。ねじれが無いように気を付けてください。

 
2.先に通しておいたベルトがかかとの後ろを回るように、また、軽アイゼンが土踏まずにくるように足を置きます。

3.かかとの後ろからきているベルトを引っ張り、足の甲の上を通します。かかとの後ろのベルトがズレて外れない位置にあるか確認します。

4・足の外側にあるかかとに回っているベルトに引っ掛けるように、再び甲の上を通して内側のかかとに回っているベルトにも引っ掛けるようにします。


5.足の甲の上でギュッと引っ張り、すべてのベルトが緩んでいないか確認してバックルで止めます。バックルではベルトが折り返されるような使い方をしましょう。


紐タイプと同様に、この時点でアイゼンがグラグラ動いてしまうようだと歩いているうちに緩んでくるので、しっかりと固定されていることを確認しましょう。
 
今回、軽アイゼンの取り付け方を教えてもらったのは、白馬登山案内人であり、白馬駅前のお土産店「おじさんの店」でレンタルの軽アイゼンを扱う 倉科光男さん です。

隣の白馬山荘などを経営する白馬館㈱が運営する「北アルプス総合案内所」でもレンタル軽アイゼンは取り扱っています。JR白馬駅前の上記2店舗で借りて、白馬山荘で返却もできるので他の登山口に降りる場合でも便利です。
 
最後に、習ったことを思い出して自分で取り付けてみた動画(バックルタイプ)です。


今回ご紹介した方法がすべてではなく、靴のサイズや紐の長さによって違う取り付け方が必要になる場合もあります。大事なのはしっかりと固定されて長時間歩いても外れないことです。
今年も事故のない楽しい登山に出掛けましょう!

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